生徒に情報を伝えるための校内環境
先進的なICT整備の導入を行う日本工業大学駒場中学・高等学校(以下、日駒)様。2024年現在学内に導入されているシステムは校内映像配信システム、エントランス・校門デジタルサイネージ、地下トレーニングスタジオの映像音響システムがあります。
第2回から第4回では校内映像配信システムおよび各種デジタルサイネージの具体的な導入内容をご紹介します。第4回の内容は、教室や校門など校内各所に設置された受信設備・デジタルサイネージについてです。
教室・廊下・校内への映像機器導入
キモチ|お客様のご要望
- [教室]
ICT授業に対応したい。 - [校門サイネージ]
看板製作の準備負担を減らしたい。 - [その他サイネージ]
生徒が円滑に情報を受け取れる環境を整備したい。
カタチ|オーエスのお手伝い
- [教室]
映像機器を設置しICT環境を整備。 - [校門サイネージ]
環境に合わせて筐体を特注製造、収納できて運用しやすいデジタルサイネージを導入。 - [その他サイネージ]
校内各所にデジタルサイネージを設置し、イベントやお知らせ掲示ができる環境を整備。
「学校デジタルサイネージ」とは?
「デジタルサイネージ」とは”ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信※” するものの総称を指します。オーエスでは、学校環境におけるデジタルサイネージ活用のことを学校デジタルサイネージと呼んでいます。
デジタルサイネージを導入することで学校全体の情報伝達をスムーズにし、情報の更新業務を省力化することができます。学校には生徒、教師だけでなく保護者や地域住民、来客など様々な人が訪れます。掲示物のデジタル化やイベント校内配信設備を整えることは多くのメリットがあります。
※ 引用:「デジタルサイネージとは」一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム|https://digital-signage.jp/about/
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学校デジタルサイネージを導入するメリット
- 少人数で準備できる
- 印刷物よりも多くの情報を伝えられる
- 生徒がデジタル端末でつくった成果物を掲載しやすくなる
- 保護者説明会などで、保護者側に学校の活動をより深く理解してもらえる
- 学外に向けた場所に設置することで地域に学校の取り組みを周知できる
学校デジタルサイネージの実例
校内のあらゆる場所からライブ配信ができ、校内各所に設置されたディスプレイやプロジェクターで映像を映すことができます。
具体的なオーエスの取り組み
エントランスにデジタルサイネージを設置
キモチ
- 生徒が学校にいるだけで時事を知ることができる環境を整備したい
- 保護者、見学者等に向けて学校情報を提示したい
カタチ
- 半屋内環境に応じたスクリーン、プロジェクター導入
- ディスプレイの更新
- 配信映像の受信対応
◆機能的な情報媒体を学校が整備する
800名を超える生徒と職員に情報を届けていくことは大きな労力が伴います。日駒様では中央にあるエントランスに120型の大型スクリーンを設置することで円滑な情報掲示を行っています。スクリーン上部に雨よけを取り付けることで吹き抜けになっているエントランスでも利用できるようにしています。
Before 施工前
設備導入前のエントランス
After 施工後
設備導入後のエントランス 大きな映像(120型)が目に留まります
半屋内処理を施し5年経過した今でも稼働
サーバーにアップしたコンテンツを投影
場所ごとに掲示内容を変え導線を意識した運用ができます
校門にデジタルサイネージを設置
キモチ
- 行事の案内として毎回手作り看板を製作している。これに変わる案内方法を導入し省力化を行いたい。
カタチ
- 屋外ディスプレイサイネージを導入
- 校門のフェンスに合わせた筐体、移動装置を製造
◆運用と安全性に考慮した学校ならではの屋外デジタルサイネージ
住宅街の真ん中に位置する校舎のため視認しづらく案内表示や学校活動のアピールに課題を抱えられていました。この校門が唯一の車の通用口にもなるため、一般的な屋外サイネージの設置と異なり安全性を十分に確保できる導入が求められました。
屋外用ディスプレイとディスプレイを収納する筐体とのセットでご提案しました。今後はLAN接続にも対応させてより運用しやすいサイネージにバージョンアップする予定です。
Before 施工前
立て看板で掲示(従来)
施工風景
After 施工後
業務省力化をサポート
雨天時も使用できる防水仕様
スライドさせて収納できます
住宅地に囲まれている校舎、遠目で見ても分かりやすい
教室への配信とICT整備
キモチ
- ICT授業に対応したい。
カタチ
- まぐピタ、超短焦点プロジェクター、キャビネットの設置。
- プロジェクターへのSTB設置。
◆教室のプロジェクターを配信システムの受信設備に
全48教室に対してプロジェクタ―・スクリーン・その他周辺機器や収納ラックのセッティングを行いました。配信ネットワークを整備した際に追加でコンテンツを表示させる機材(STB)も取り付けています。
Before 施工前
設備導入前
施工風景
After 施工後
校内の配信映像を投影する様子
スクリーンには黒板に固定設置するタイプの
マグネット式スクリーン(まぐピタ)を採用
教材を投影したり、電子黒板を使用するための
各種セッティングも承ります
施工完了後の様子
導入内容によっては必要機材の数が増え、構成が複雑になる場合があります。美観を損ねず、使い勝手の良い仕上がりになるよう施工致します。
配線前の様子
施工中の様子
オーエスなら屋外デジタルサイネージ設置もサポート
電子機器をそのままの状態で屋外に設置することはできません。雨風・塩害・収納など環境に合わせた筐体が必要です。オーエスではヒアリング内容・現場調査をもとにオリジナルの筐体の設計・製造・施工を承ります。全ての工程がオーエスグル―プ内で完結するため問合せ窓口が一本化されスムーズな導入を実現します。
◆校門の周辺環境に適したプランをご提案
車の通用口にもなる校門では接触事故に考慮する必要がありました。校門脇に設置する案など複数のプランをご提案し、最終的にゲートのように収納できるプランをご採用頂きました。 既存のコンクリート壁を利用したレール付きの筐体を特注製造・設置しました。
住宅に囲まれる環境で校門前の直線道路からも
サイネージ画面が良く見えます
手押しで画面の出し入れも可能です
◆エントランスのデジタルサイネージ
校内中央に位置するエントランスは1階から最上階までの吹き抜け構造となっています。そのためエントランスに設置されたスクリーン・プロジェクタ―の筐体は、雨の日でもスクリーンや映像機器が濡れない工夫が必要でした。
入念な現場調査から算出した角度でスクリーン上部へ雨よけを設置・プロジェクタ―側にも筐体を設置しました。設置から5年たったいまでもスクリーンを濡らすことなく運用が続けられています。
開放的なデザインが特徴的な吹き抜け
サイネージ画面上部には雨よけを設置
プロジェクタ―側にも雨よけを設置