横浜中華街に位置する横濱中華學院様。2020年に新校舎が落成し、体育館の大型スクリーンのリプレイスを検討されていました。 しかし立地条件が原因で搬入・取り付けに大きな課題がありました。 そこでスクリーン巻取りローラー部の分割納入を提案、無事大型スクリーンの納入を実現しました。
キモチをカタチに
キモチ|お客様のご要望
- 既存スクリーンが破損、設備更新を検討している。
- 既存スクリーンは都度人力で運搬、バトンへの設置が必要であったため利用に大変な手間がかかる、運用改善したい。
- 納入できる一番大きいサイズが欲しい。
- 式典、行事で使用したい。
カタチ|オーエスのお手伝い
- 電動大型スクリーンへのリプレイス提案。
- 現場下見(設置場所・搬入経路)から適正最大サイズを提案。
- 分割納入の提案
- 体育館での映像投写利用が従来に比べ格段に改善された。
- 空間の広さに適した映像サイズになることで見やすさが向上。
横濱中華學院様 300型電動スクリーン納入 Before / After
Before
横濱中華學院様では当初、掛図スクリーン400型(約W8.6m×H5.3m)を使用されていました。
掛図スクリーンとは簡易設置タイプでケースに収納する機能がありません。そのため常設はできず、倉庫に保管しているスクリーン使用する度に生徒を動員して運搬、設置していたそうです。
しかし8mを超えるスクリーンを都度運搬するのは大きな負担になっていました。
体育館の様子
After
既存スクリーンを取り付けていたバトンと入れ替えることで、既存設備を再利用したスクリーンの電動昇降化を実現しました。
300型もの大型スクリーンの導入は搬入に物理的な課題が生じます。しかし最も長尺のスクリーン巻取りローラー部(長さ約7,000mm)を分割して搬入、現地にて組み合わせを行うことで導入を実現しました。
元々の400型からサイズダウンにはなりますが、ヒアリングと現場調査の結果、300型程度が最適だということが分かりました。現地下見で搬入経路も確認し、最終的に納品できる最大サイズの300型に確定しました。
施工完了後の様子
上階にある体育館への分割納入提案
グランド面積の確保や水害発生時の対策として体育館を高層化する学校も一般的になりました。しかし体育館が上階にあることで、大型設備の更新が困難になっています。 オーエスではグループ各社の技術力を組み合わせて、大型スクリーンの分割納入を実現します。
- 一般的な大型スクリーンの搬入
- 体育館に導入するような4mを超える大型スクリーンはクレーン車で搬入することが一般的です(上階へ設置する場合)。
- 分割納入のメリット
- ・面倒なクレーン車の手配が不要 ※警察許可書の取得等、申請から許可まで1か月以上かかります。
・最大サイズのスクリーンの導入が可能 ※搬入経路の大きさとご予算に応じてご提案します。
分割納入の基本的な流れ
1.現場調査
ヒアリング、設置場所の寸法・建築構造の調査を行います。状況の確認がとれましたら導入内容、工事方法、今後の流れをご説明します。
ご担当者様のチェックポイント
当日までに下記項目をご確認頂けますと下見がスムーズです。
【ご注意】プロジェクターからスクリーンまでの距離(投写距離)
プロジェクターとスクリーンを近づけ、投写距離を短くしたい場合は専用のプロジェクター・スクリーンを選定する必要があります。投写サイズに制限がでる場合もありますので、お早めにご希望をお伝え頂けると導入もスムーズです。
2.搬入
現場調査を踏まえてご提出した見積もりがご承認いただけましたら、スクリーンの搬入から設置、引き渡しを行います。
また多くの場合、引き渡しまで1日で完了します。ご担当者様は、朝の最終作業内容の確認と夕方の引き渡しにご協力ください。
大型スクリーンはチャーター便で来ます。登校時間と被ることがあるため事前の搬入経路の確認が必要です。
横濱中華學院様の場合、梱包サイズが大きかったため階段からの搬入ができませんでした。そのためロープを使って外から手吊りで持ち上げました。
作業場所には養生を敷き、スクリーンを取り付けるための足場を設置します。
3.スクリーン組立
横濱中華學院様の分割納入ではスクリーンの映写面(生地部分)を巻き取るローラー部分を分割しました。
※案件によってはスクリーン生地とローラー両方とも分割にすることもあります。
2つに分割されたローラー。現地組立で一本のローラーにします。
分割納入ではスクリーン生地の巻き付け作業も現地で行います。 スクリーンが永く、綺麗に使用できるかは、巻き付け作業に左右されます。そのため通常は設備と熟練した社員のそろった工場で完成形まで組み立てて出荷しています。
分割納入では、熟練した社員を割り当てています。熟練した社員の指示のもとスクリーンを巻き付けます。しわとごみの巻き込みに気を配りながら巻くことが大切です。
4.設置
現地で組み立てたスクリーンを設置します。横濱中華學院様では既存のバトンとの入れ替えで設置しました。 設置後は下降位置のリミッター調整を行い、日常遣いに最適な状態に設定します。
スクリーンの昇降動作確認や映像投影位置の確認・調整を行います。 横濱中華學院様の事例では、協力会社様がプロジェクターの設定を担当されました。
引き渡し
全工程が完了しましたら、お引き渡しとなります。ご担当者様に仕上がり確認・操作説明を行います。
ご担当者様のチェックポイント
施工に関してご担当者様に対応頂きたい内容は大まかに下記4点です。
【補足】分割納入とサイズの注意点
分割納入では納入できるスクリーンの大きさに制約がありますのでご注意ください。横濱中華學院様の例では現場下見を踏まえ、体育館の広さに対して最適なサイズの算出と、搬入経路が確保できる最大サイズのご提案を行い、最終的なサイズを調整しました。
搬入経路の寸法を確認
模型で搬入経路を事前チェック
- 【ご提案内容】
- ・大型電動スクリーン「EB」 のご紹介
- ・大型電動スクリーン「EB」 特注図面提出
- ・プロジェクター投写プラン図の提出
- ・搬入方法の提案
横濱中華學院様の例ではローラーだけを分割して納入しました。しかしスクリーンがさらに大きいサイズになりますと、生地の分割が必要になることがあります。ローラー分割&生地分割の場合必要な設備が変わり、専門技能を持った社員による圧着作業が追加で生じます。 詳しくはお問い合わせ、または営業提案時にご確認ください。
バトンの設置
体育館に設置されているバトンもオーエスグループにお任せください。 横濱中華學院様で使用されているバトンも過去にオーエスグループが対応したものです。 装飾物や国旗掲揚に使用されています。
バトン(降ろした状態)
用途別に2種類のバトン
(写真はスクリーン取り付け後)
- 【バトン型式】
- ・電動大型バトン BEL-TL10S6W80-I63 ×3台(導入時)